続ホースソルジャー-星辰館〜保江邦夫オフィシャルサイト

続ホースソルジャー

2019.03.28

 淡路島にある福祉乗馬専門の乗馬クラブ「五色ホースクラブ」での初乗馬体験のことをご報告したのは昨年の8月のことでしたが、その3ヶ月後の11月23日、再び五色ホースクラブに行くことになりました。それは、僕自身は既に忘れていたのですが、8月に僕がポロッと口走ったことが発端だったようです。

 僕は初めての乗馬体験を終えたとき「満月の夜に馬に乗るとエネルギーレベルが一桁上がるでしょうね」と口走っていたそうです。言った本人も忘れているような戯言を覚えて下さっていた理事長さんは、11月23日の満月の夜を選んで「満月乗馬」を企画して下さいました。「まず隗より始めよ」ということで、この僕が最初に満月乗馬をやらせていただけることになったのです。

 当日は夕方まで曇り空でしたが、東の空に満月が顔を出すのに合わせたかのように晴れ間が広がり、深夜にはごらんのように完全な晴れとなってくれました。そういえば8月に初めて五色ホースクラブにうかがったときも、我々が到着したタイミングで雨が上がり、僕は無事に初めての乗馬をこなすことができたのです。どうも歴史ある淡路島の神様から歓迎されているのかもしれません。

 こうして、無事に満月の精妙な光を受けながら馬に乗ることができました。

 このままでは、シルエットしか見えませんが、ストロボを焚いてみるとまるでハリウッド映画『ホースソルジャー』から抜け出したかのような写真が撮れました。

 これは僕の「携帯電話つきカメラ」で撮った写真で、これでも僕には充分すぎる出来映えですが、満月乗馬の話を聞いて東京から参加してくれた青年も持っていたiPhone10で撮影してくれました。それを見てビックリ。臨場感のある、実に素晴らしい一枚に仕上がっています。月光の逆光になっていたにもかかわらず、細部まで明瞭に写っていたのですから。

 深夜になって満月が天頂に差し掛かった頃、馬を労いながら厩舎に落ち着かせた後、馬場の中央に集まって下さった理事長さん他のクラブメンバーの禊ぎ祓い(みそぎはらい)のために、「天之御中主神祝詞」を奏上させていただきました。満月の青白い光が地上のすべてを照らす中に響く霊妙な祝詞の和音は、拝殿の奥で唱えるとき以上に神の意志を浸透させてくれたようです。

 むろん、その御神意がどのようなものかは知るよしもありませんでしたが、それはわずか二日後に示されることになるのです。

 翌朝は生まれてまだ二回目の乗馬体験だというのに、乗馬の国体選手をなさっていた美人のコーチに鞭打たれながら自分で馬の手綱を引いて一気に早足までできるようになってしまいました。

 如何でしょうか? 我ながら、後ろ姿もなかなか決まっていますね。

 朝のうちに乗馬をさせていただいた後、お昼には五色町の公民館を借りて五色ホースクラブの壮行会がありました。実はその翌日に全日本障害者馬術大会が予定されており、五色ホースクラブからも4人が出場することになっていたのです。その4人とそれぞれの保護者を招き、ホースクラブのスタッフや仲間が集まって励ますための集会というわけ。急遽僕も挨拶をさせていただくことになり、皆さんは最高のコーチに指導されてきたのだから何も心配せずに思いっきり楽しんできて下さいとお伝えすることができました。

 そうして淡路島を離れてから数日後、興奮気味のメールがホースクラブの理事長さんから送られてきました。しかも、次のような地元の新聞記事が添付されていたのです。

 そう、あのときの壮行会で応援した4人が全員そろって上位入賞してしまったのです。理事長さんは、満月乗馬の後で僕が祝詞で馬場を祓い浄めたために、4人全員が入賞できたに違いないとおっしゃるのですが・・・。

それよりも美人コーチの指導がよかったための入賞だと信じる保江邦夫

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