三田界隈-星辰館〜保江邦夫オフィシャルサイト

三田界隈

2018.11.16

 先回は、京都の四条大橋界隈の夏の風物詩をお届けしました。今回は、東京は港区の三田(みた・・・関西人には兵庫県の三田《さんだ》の読み方が普通なので念のため)界隈の夏の風物詩というか、夏景色をお届けすることにします。三田といえば、そう、慶應義塾大学のお膝元ですね。というわけで、まずは僕の部屋がある白金から三田の慶應大学キャンパスに向かいました。十五分も歩けば、慶應大学の建物や樹木が目に入ってきます。すると、その手前に如何にも慶應の学生相手にやっていそうな古い飲食店があります。

 後ろにある慶應大学のビルや樹木との対比がいい味を出していますね。近づいてみると、入り口前の黒板の立て看板には「メンチカツ」や「煮込みハンバーグ」それに「鯖の照り焼き」といった昼食メニューが書かれていました。どれもが620円というのは、やはり慶應の学生相手で周囲の他の店よりもだいぶ安くなっています。東京の港区ではお昼を外食すると1000円は必要になりますので・・・。

 そこからハンガリー大使館とイタリア大使館を眺めながら慶應大学三田キャンパスの周囲を歩いて慶應大学東門の脇で桜田通りに出ると、ほら、そこからは僕の大好きな東京タワーがまるまる見えるではありませんか。

 そのまま少し南に歩くと慶應大学正門を望む交差点の近くには、これまた僕の好きな古い商店街がありました。

 見上げると「慶応仲通り商店街」と記されていました。それほど長くはない商店街のようでしたので、少し入ってみます。すると、これまた僕が好きな雰囲気の古い飲み屋があり、うなぎと若鶏の丸焼きが名物となっていることを示す暖簾と看板が実にいい味を出しているではありませんか! しかも、まだ午後2時前だというのに店を開けているのは、最初に見つけた慶応の学生相手の古い飲み屋と同じで、昼食も提供しているからに違いありません。確かに、黄色い立て看板には「うな丼」と「焼き鳥丼」と書かれています。

 さらに歩いていくと、これまた僕が好きな古い建物がポツンと取り残されているのに出くわします。ちゃんとどなたかがまだ住んでいらっしゃるようで、駐車場側の入り口には表札も掲げられていましたが、僕もできればこのような味のある家に住みたいものです。

 再び桜田通りに戻っていくと、商店街の看板越しに慶應大学の正門とビルが見えました。ということは、やはりこの商店街の飲み屋には慶応の学生が昔から繰り出していたのでしょう。

 そんな学生達を桜田通りをとおして昔から見守っていたのは、そう、あの赤い東京タワー。

 この数日後の夜のことです、首都高を走って芝公園から下道に降りるタイミングで、東京タワーが車窓に見つかりました。しかも、いつもの赤色の照明ではなく、青色と白色と赤色の縞模様に輝いています。東京タワーがそのような色で照明されているのを初めて見たのですが、後でわかったのは日仏交流160周年を記念してのことで、日によって照明の模様が変わるようです。その夜はフランス国旗のトリコロールをイメージした照明だったとか。

 その夜は東京タワーについての新しい発見がありましたが、僕がいつも愛車のミニクーパーを置いている高層オフィスビルの地下駐車場でも、新しい発見がありました。いつもポルシェが2台並んで駐められていたところに、何とBMWの新しい5シリーズのセダンと、どこの国のどのメーカーのものか不明な見たこともない黄色いスポーツカーがあったのです。

 さすがはリッチな港区ですね。

どんな高価な新型スポーツカーよりも古いミニクーパーに愛着を持つ保江邦夫

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