榛名神社参拝-星辰館〜保江邦夫オフィシャルサイト

榛名神社参拝

2019.02.15

 7月末に群馬の高崎で旧知の小学校教諭のご夫婦と真言宗寺院のご住職ご夫婦にお会いしたとき、群馬には「榛名(はるな)神社」という秘境の神社があって神様の存在を感じられるところだと聞き及びました。普通ならそのまま忘れてしまうところですが、その後二ヶ月が過ぎても何故か「榛名神社」という名前が頭の中から離れようとしません。まあ、何か御縁があってのことで、ひょっとすると呼ばれているのかもしれない。そんなふうに考えた末の10月20日の土曜日、予定されていたミーティングがドタキャンになってしまったために丸一日がポッカリ空いたチャンスに、愛車ミニクーパーを駆って片道3時間をかけて榛名神社に参拝してきました。

 地下駐車場から地上へと出たタイミングでカーナビをセットしたところ、「榛名神社」ですぐに目的地検索が終了したのですが、よく見ると地図に表示されたのは群馬県ではない関東地方。どうも群馬の榛名神社は目的地データーベースには入っていなかったようで、結局すぐ近くのはずの榛名湖半にある「竹久夢二記念碑」を目的地にして出発せざるを得ませんでした。

 こうして東北自動車道から竹久夢二が逗留して美人画を描いたことで知られる伊香保温泉街を通過し、車は一路榛名湖へと向かいます。途中、山の尾根に差し掛かったときに赤い鳥居を発見。

 車を降りて近づいてみると、これは神社の鳥居ではなく「相馬山」の登山道の入り口を示す鳥居でした。そしてこの登山道を峠越えで歩いて行くと尾根伝いに榛名神社に到達するという標識も見つかりました。」

 むろん、そんな山歩きなど端から選択肢には入れていない僕は、再びミニクーパーのエンジンを始動してカーナビが教えてくれる榛名湖半の目的地へと向かいました。その榛名湖半からは「榛名富士」の美しい姿を望むことができますが、既に肌寒い季節になっていたため湖で水遊びをする人の姿はありませんでした。といっても、紅葉までにはもう少し待つ必要がありそうです。

 湖畔にあった観光案内所でもらった観光地図にはちゃんと榛名神社が示されていたため、そこから少し山を登っていく形で無事に榛名神社の重厚な鳥居の前に到着できました。ここからは車を置いて徒歩でなだらかな山道を登っていくことになります。

 最初に出迎えてくれるのは行者が禊ぎに使う渓流を見下ろす橋の赤い欄干です。ちなみにこの渓流での禊ぎは行者のみの独占ではなく、近くの小学校にはプール設備がなかったために夏にはこの渓流がプール代わりになっていたと聞きます。

 渓流を越えて歩いていくと、その昔には行者が籠もったのではと思われる洞穴の入り口が見えましたが、今では使われていないためか板でふさがれているようです。

 こうして急な山肌が目立つようになったところで清々しい白糸の滝を背にする御手水所にたどり着きます。世俗の汚れを清めてくれること間違いなしの雰囲気ですね。

 ここから急な階段を上っていくと、左側には古い礼拝堂がありました。

 その直後に古くからの霊場として知られる榛名神社で天を突くかのように現れたのは、まさに登竜門のような「双龍門」の背後にそびえる尖った大岩です。そもそもは危険な岩山をよじ登って修行する神道の荒行の聖地だったのですから、当然といえば当然の景色ですね。

 そして、この双龍門の左右に彫られていた双龍が実に活き活きとしています。まずは左側に位置する龍です。

 次に右側の龍です。

 双龍門から中に入ってすぐにある巨大な岩壁の下には石造りの御社が三社並んでいましたが、あたかも造化三神を奉っているような雰囲気です。

 造化三神といえば別名「サムハラ龍王」ですから、この榛名神社はやはり古くから龍神をお祀りしてきた秘境の龍穴だったに違いありません。実際本殿の左右の梁にはそれぞれまるで生きた龍が巻き付いているかのような彫り物があり、参拝者を見下ろしているではありませんか。まずは左側の龍です。

 そして、次が右側の龍。

 そんなリアルな双龍が守る本殿の後ろを見上げれば、なんと今にも落下してきそうな巨石がこれまた巨大な岩壁の上に鎮座しているではありませんか! その巨石が本殿の上に落ちてこないように止めているのは、これまた驚きですが一本の幣(ぬさ)!

 その昔からこの龍穴で修行してきた神官達が奉った幣の霊力で巨石が傾いてしまうのを千年間も止めてきたのですから、当時の御修行が如何に厳しいものであったのかを物語っています。本殿の手前の岩壁の上のほうにはちょうど人が入れるくらいの洞窟が開けられていて、まるでスペインのモンセラート修道院の険しい裏山に開けられた隠遁修道士達が籠もる岩屋であるかのように見えます。

 いやー、モンセラートで隠遁修行をなさっていた頃のマリア・ヨパルト・エスタニスラウ神父様のお姿までもが蘇ってくるかのようです。

 隠遁者様を思い出す度に心が洗われる思いの保江邦夫

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