岡山のことなど・・・その二 | 星辰館〜保江邦夫オフィシャルサイト

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岡山のことなど・・・その二

2018.06.08

 年度末の雑用で岡山に戻ったとき、少しだけ岡山での生活の一端を見ていただこうと思い『岡山のことなど・・・その一』で変わった風景をご紹介しました。その最後の写真の下のほうに何やら黒い蛸入道のかけらが写っていたのですが、それについては『岡山のことなど・・・その二』で詳しく触れることにしますとお伝えしていたわりには『その二』がなかなか出てこないとご不満になられた方々もいらっしゃったのではないでしょうか。お待たせしました! 遂に『その二』ですよ。
 そのタコの頭のかけらのようなものは、はい、ご覧のとおりアメリカはカリフォルニア州サンディエゴ警察に隣接の射撃場で実銃で実弾を撃たせていただいたときの標的だったのです。

 このときは僕の人生で初めて実銃で実弾を撃つということで、かなり緊張していて、おまけにダーティー・ハリー愛用のマグナム44を選んでしまったために着弾のばらつきが大きく、人間の形をした黒い部分を外した弾も少なくはありません。とはいえ、けっこう高得点をたたき出してはいますね(自画自賛!)。
 この標的シートの右斜め上方には、岡山の家で最も高い場所にサムハラ神社の御札を奉った小さな御社がありますが、その下にも別の標的シートが貼ってあります。

 これは拙著『古神道≪神降ろしの秘儀』がレムリアとアトランティスの魂を蘇らせる時』(ヒカルランド)でご紹介したとおり、エジプトのギザの大ピラミッドの王の間に入った姪を今度はハワイのマウナケアに連れていった機会に、いざとなれば自分で自分の身を守るくらいの技術を身につけてもらおうとしたときの記念品です。ハワイ州の元刑事さんで今は連邦政府の指導ライセンスを持つ射撃コーチをやっている方にお願いし、4時間以上にわたって様々な種類の拳銃の撃ち方を、室内射撃場を借り切って教えていただいたのですが、そのときに使った標的にはコーチが人の胴体の絵に1から6までの番号をマジックで記入してありました。それは警察官にとって必要な「銃を持つ犯罪者に致命傷を負わせない」ための射撃技術を磨くためのものです。たとえ紙の標的であっても本物の拳銃で撃つのに躊躇が残る姪のために、わざと警官同様に致命傷を負わせないような射撃練習をお願いしてあったからです。
 ですから着弾地点は相手が突進してくるという状況を標的が走る速さで近づいてくるときにやむを得ず撃った中心部分にもありますが、それ意外の固定票的時に撃った1から6までの番号で示された場所に集中しています。また、完全に的を外した着弾地点は初めてのときよりもかなり減っていますね。
 実は、翌日にはダイヤモンドヘッドの裏にある公共射撃場に行き、これまた陸軍特殊部隊を退役して機関銃や自動小銃の射撃コーチをやっている方にお願いし、かなりの種類の自動小銃の射撃練習もさせていただきました。

 いっぱしのガンマン気分で正確に中心部に着弾した的の横で自慢げに笑っていた僕は、かなり能天気に笑っていますね。
 このような自動小銃の射撃や拳銃の試射に嫌悪感を覚える方も少なくはないと思いますが、僕がこのときの写真をお見せしながら渡辺和子シスターにご報告したとき、驚きながらも意外にも喜んで下さった笑顔が忘れられません。「シスターは銃の練習をすることはお嫌ではないのですか?」とうかがうと、「まあ先生、外国から兵隊が攻めてきて、日本の男が女子どもを守ってくれないときには自分達で闘うしか自分を守る方法はないじゃないですか。だからこそ、女も銃の撃ち方くらいは知っていませんとね」と答えてくださったときのシスターの真剣な眼差しを僕は忘れることはできません。


 その標的の向かいの壁には、二階の天井近くに大きなラジコン飛行機の模型が飾ってあります。これは大学の物理の授業で模型飛行機を女子大生に作らせていた頃に、模型のパーツを仕入れに行った大学の近くのおもちゃ屋の模型コーナーを取り仕切っていた年配の男性が作ったものをいただきました。いつも飛行機談議に花を咲かせていたため、模型コーナーを閉めるにあたっていちばんのお気に入りを僕に下さったのです。
 こうして、小型エンジンで飛ぶラジコンやUコンの模型飛行機の材料や部品を買える場所がどんどんと減っていき、岡山では今では郊外の「エラ屋」一軒だけになってしまいました。今の子ども達は本当にかわいそうですね。

 子ども達といえば、その昔のこと、娘が高校卒業まで使っていた部屋は今ではフランスの有名な港町を描いた油絵の大作が一対向かい合って飾られていて、ちょっとした美術館の展示室のようです。これらの油絵は岡山の知り合いの方が展示会に出していたもので、大きすぎて買い手がなかったところに僕が手を上げたものです。ご覧のようにゴッホのような活き活きとした筆運びが素晴らしく、僕はすっかり惚れ込んでしまいました。

 あまりにタッチがゴッホに似ているので、特別にお願いしてゴッホの有名な作品『夜のカフェテリア』の贋作まで描いてもらったほどです。その贋作はラジコン模型の下側、つまり階段の途中の壁に掲げてあります。その左隣にある大きなマリア様の絵は、姪とエジプトに行ったときに現地の古代エジプトレリーフの美術館を訪れ、イスラム圏では珍しいマリア像を描いたコプト教(原始キリスト教)の教会に飾られていた非売品を無理に売ってもらった記念の品です。その下にある小さな水墨画のような絵は、実は2メートル立方の大きさの和紙を張り巡らせた檻の中で書家であり合気道の師範としても知られる山本光輝先生が二刀流ならぬ二本の太い筆で四方八方上下左右に墨を飛ばして描いた「御神拓」の一部です。

 階段の手すりの下の壁にあるのは、ゴッホの贋作を描いていただいた方の展覧会で一目惚れして手に入れた油絵ですが、神戸三宮にある有名なケーキ屋さんの店を描いたものです。ゴッホの『夜のカフェテリア』に通じるものがある、やはり躍動感あふれる傑作です。

 左上に写っているゴッホの『夜のカフェテリア』(贋作ですが・・・)と比べると、夜空の星々の描き方や店の内外の人々の雰囲気が『夜のカフェテリア』の都会版に思えてならないのです。実は、先に手に入れたこの大作の横に『夜のカフェテリア』を飾りたくなったとき、単なるコピーではなくて立派な贋作として手に入れたいと思ったあげく、この大作の作者にお願いして贋作を描いてもらったのです。
 思えば、絵の世界でも僕はトンでもないことばかりやってきたのかもしれませんね。

保江邦夫

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